死にたい人・・・の続き
高齢の母が死にたいと電話をしてきた
まさかとは思いつつ、
ちょっと心配だったので会いに行った
電話の様子よりはずっと元気そうで
歩けないと言っていたはずだが
孫娘に手伝ってもらって久しぶりにお風呂に入ったと言った
なんだ、この前の電話はボケたための電話だったのか?
しばらくたわいもない話をひたすら聞き役に回って聞いていた
そろそろ帰ろうかと思っていた時に
母が枕元の引き出しから何かを取るために開けた
その引き出しの中には何やら手紙のような紙が一枚見えた
最後には さようなら と書いてある
ん?なんだ??
なんだか見てはいけないものを見たような気がして
私はその引き出しをそっと閉めた
その行動に気づいたのか
母は話し始めた
2~3日前にもう死にたくなったから
財産をすべてテーブルに出して
遺書を書いて
カミソリを用意して
死のうと思った・・・と
兄嫁がカミソリの存在に気づき
母は兄嫁に怒られたそうだ
死のうと思ったけど、いざとなるとできなかった・・・と
死にたいと言う電話は、本当だったのかと正直驚いた
会いに行ってよかった
自分の状況を少しずつ受け入れながら
寿命を全うしてもらいたい